「ロリータ×声優アイドルユニット」Ellememe、華やかな服（心）の奥に隠した4人の想い…。

 "「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」として活動中のEllememe(エルミーム)。
インタビュー③では、Ellememeの1年を振り返り、ワンマンに向けての意気込みを語る！

Intervew 3 Ellememeの一年の軌跡

Ellememeが仕掛ける「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」とは？

──Ellememeの活動の主軸を成しているのは…。

葉月蒼依　毎週のように行うライブ活動を中心にしながら、ロリータ服にまつわる物語を語る朗読劇や、ロリータファッションを身につけて行うファッションショーへの出演、ロリータ服を着てのモデル活動などを主に行っています。

──Ellememeの活動の大切な軸の一つに、「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」としての活動があります。こちらは、どのような内容ですか？

葉月蒼依　ロリータ服と一口に言っても、お洋服の一着一着に、その服が生まれた背景や物語があります。そんなロリータ服の物語を、わたしたちは「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」と名乗り、朗読劇としてお届けしています。それぞれのブランドさんが大切にしている思いや世界観を物語仕立てで届けることで、その服の魅力を深く知ることができます。

木花桜　わたしも「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」を通して表現したことで、「身につけているロリータ服の一着一着にこんな物語があったんだ」と嬉しい発見になっています。Ellememeはロリータファッションにまつわる楽曲も歌っているから、わたしはそこにも刺激を受けていますし、そこを楽しんでいます。

涼賀あかり わたしの場合、もともとロリータ服への知識がないところから始まったからこそ、朗読劇を通して、ロリータ服を実際に作っている方々の思いをより深く知ることができました。その物語を、わたしたちが演者として伝えていけることにも嬉しさを感じています。

斉藤まなか Ellememeは、これまでに2回「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」として朗読劇を行いました。わたしは2月加入なので朗読劇自体は1回しか経験していませんが、ロリータ服を着たモデルさんが登場するのにあわせて物語を語るのは初めての経験だったので、とても新鮮な気持ちで演じていたことを思い返します。

葉月蒼依 じつは今、Ellememe自身の物語も制作しています。いつかは、そのお話もお届けできたらなと思います。

Ellememe始動から間もなく1年。それぞれの心境の変化は…。

──Ellememeは、11月9日で始動から1年を迎えます。活動から約11ヶ月の中、自身の気持ちにもいろんな変化は生まれましたか？

涼賀あかり　自分の中で、ロリータファッションという概念が大きく変わりました。ライブや朗読劇、モデル活動を通して、どう表現すればロリータファッションの良さが伝わるのか。活動を重ねていく中、そこを強く追求するようになりました。

斉藤まなか　わたしは、3人よりも3ヶ月遅れで加入したぶん、最初からすごく気合を入れて活動を始めたから、今も気合を高めながら活動をしています。

木花桜 わたし、アイドル活動はEllememeが初めてになります。YouTube上にも数本アップされていますが、過去のライブ映像と今のライブ姿を比較するたびに、自分なりに「表現力を身につけてきているなぁ」と感じています。

葉月蒼依 わたしはEllememeのプロデュースにも携わっているので、そこの視点でのお話になりますけど。「ロリータ×声優アイドルユニット」というコンセプトをどう具現化していくか、この1年間試行錯誤を続けてきました。正直、まだまだ足りてない面があれば、逆に、新たな可能性も見えてきました。Ellememeは、11月9日に渋谷GRITで1周年記念ワンマンライブを行います。そこを自分たちの成長のための新たな節目にし、活動2年目からは、より多くの方々にEllememeのことを認知してもらえる活動をしていけたらなと思っています。

──今のEllememeの魅力も教えてください。

葉月蒼依 ライブを軸に据えてのお話にはなりますが、メンバーみんな歌が上手いし、パフォーマンス力もある。ライブではロリータ服をモチーフにした衣装を身につけていることで、ライブ中にターンをすると衣装のスカートの裾が広がり、華麗さや可憐さも見えてきます。一つ一つの動きにロリータファッション感を覚えられる。そこが、Ellememeの魅力だとわたしは捉えています。

始動から1年。Ellememe、11月9日に初のワンマン公演「Ellememe1stワンマンライブ」を開催。 メンバーが語るワンマン公演の見どころは…。

──Ellememeは、始動日に当たる11月9日に初のワンマン公演「Ellememe 1stワンマンライブ」を渋谷GRITで行います。この日の見どころも、ぜひ教えてください。

涼賀あかり Ellememeは、9月にもミニワンマン公演という形で、約1時間に渡るライブを行いました。あのときも、その時点で見せられるEllememeの魅力を詰め込んでお届けしましたが、1周年公演では、さらに曲数を増やし、あのとき以上の内容のワンマン公演にしようと、今、準備を進めています。これまで以上に演出にこだわって、ここまでの歩みをしっかりと生かしたライブにしていきます。

葉月蒼依 しかも今回は、バンド演奏を従えての公演になります。そうしたのも、第一弾から第四弾まで披露してきた曲たちがどれもバンドサウンド寄りで、しかもロックな一面も見せていたからです。その迫力を生でもお届けしようと、一部バンド編成でやることを決めました。そこも、Ellememeの新たな魅力を伝えるポイントになるので楽しみにしていてください。

木花桜 ワンマン公演での披露に向けて、新たなカバー曲も増やそうと思っています。この日は、間違いなくこれまでで一番曲数の多い公演になるので、そこにわたしたちもエモさを感じています。

葉月蒼依 だって、デビューライブのときは、オリジナル曲が『Runway Road』しかなかったからね。あの頃と比べたら、だいぶオリジナル曲も増えました。

斉藤まなか とにかく、見に来てくれた人たちに「来て良かった」と心の底から楽しめるライブを作っていけるように、わたしたちも今、準備をしています。わたしたちもバンド編成でのライブはやったことがないから楽しみだし、この日のワンマン公演が、いい形で2年目へ繋がってゆく。そういう内容にしていきたいです。

そして、2年目のEllememeに向けて…。

──1周年ワンマン公演を終えたあと、2年目のEllememeはどんな風に進んでいくのでしょうか。

葉月蒼依 まずば、Ellememeの物語をしっかりと作りあげ、それを伝えてゆく活動ができたらと思っていますけど。今のEllememeはライブ活動を軸に据えているからこそ、2年目は大きなイベントにも出演していけるグループにしていきたいんです。そのためにも、もっともっとグループの存在をアピールしていかなきゃと思っています。

涼賀あかり まだまだやりたいことはいっぱいあります。それらを実現するための実力を、わたしたちもようやく身につけてきたからこそ、2年目には、それを少しずつでも実践したいです。そしていつかは、"声優アイドル=Ellememe"と言ってもらえるグループにまで成長したいです。

──最後に、蒼依さんの言葉でシメてもらおうか。

葉月蒼依 Ellememeをずっと応援してくださっている方々はもちろん、「名前は知っていて興味はあったけど」という方や、今回を通して初めてEllememeのことを知ってくださった方にも、ぜひ1周年ワンマン公演を見ていただきたいです。その日は、きっとEllememeの魅力にどっぷりと浸れるはずです。ロリータファッション好きな方は、さらにEllememeの魅力にハマッていただける内容にもしていきたいので、楽しみにしていてください。

TEXT：長澤智典